テレビというメディア


昨夜、某局のテレビ番組を見ていたら
企業や行政の不正を告発する番組をやっていて
テレビというメディアの恐ろしさを見せつけられた。


確かに番組で取り上げられている企業・行政・人物は
ものすごく悪いことをしているように思えた。
でも、それは番組の映像を見た限りの話だ。
おそらく視聴者の多くも「悪いヤツだなぁ」と感じたことだろう。


でもちょっとアンフェアだな、とも私は感じた。
インタビュー中に腹を立てて言葉を荒げた部分だけを映し、
また発言についても、長い会話のなかのごく一部だけを引用して
「と肯定している」などというコメントを入れる。


コメンテーターも辛口で売っているお笑い芸人レベルで
全員で「悪いヤツだー」と口を揃え、それに合わせて
(おそらく録音された)拍手が重ねられていた。


編集によって善良な人を犯罪者のように見せるのは簡単だ。
実際、今までマスコミはそうやって何人の無実の人間を
犯罪者に仕立て上げてきたことか。


そうした反省がまったく生かされていない、
古い体質の番組作りが2007年になった現在でも行われていることに
ちょっと気味悪さを覚えたのだった。